WebマーケティングやWebライティングに取り組む中で、次のような悩みを抱える方も多いではないでしょうか。

「ブログの記事をたくさん書いても、思ったほどアクセスが集まらない…」
「Web広告の担当になったものの、何から始めるべきかわからない…」

これらの悩みを解決するためには、キーワードの選び方が重要となります。ターゲットユーザーの検索するキーワードがわかれば、コンテンツ作りや広告出稿に役立てることが可能です。

このページでは、キーワード選びの重要性や、キーワードの具体的な選び方、おすすめのツールについて解説します。企業のWebマーケティング担当者の方や、ブログのアクセスを増やしたいライターの方はぜひ参考にしてください。

Web集客においてキーワード選びが重要な理由

キーワード選びの方法を紹介する前に、キーワード選びがなぜ重要かについて解説します。キーワード選びが重要な理由を知れば、要点を押さえて効率よくキーワードを選ぶことが可能です。

キーワード選びが重要な理由として、次の3つがあげられます。

検索ユーザーの疑問・悩みに応えるため

キーワード選びが重要な1つ目の理由は、検索ユーザーの疑問や悩みに応えられる良質なコンテンツを作るためです。

疑問や悩みの内容によって、検索されるキーワードは異なります。たとえば、プレゼント用のギフトを探している人は「敬老の日 プレゼント おすすめ」、営業成績を伸ばしたい人は「セールストーク コツ」などのキーワードで検索するでしょう。

狙うキーワードを絞れば、解決すべき疑問や悩みも明確になるため、検索ユーザーにとって役に立つコンテンツを作ることが可能です。

検索ユーザーの役に立つコンテンツを作れば、検索エンジンにおける表示順位が高まり、アクセスが集まりやすくなります。

需要の大きなキーワードを見つけるため

キーワード選びが重要な2つ目の理由は、需要の大きなキーワードを見つけるためです。

キーワードによって、検索される頻度は異なります。需要の大きなキーワードは月間で数千回や数万回検索されますが、需要の小さなキーワードは月間で数十回程度しか検索されません。また、キーワードの組み合わせによっては、まったく検索されないケースもあります。

あるキーワードを狙ってブログ記事を書いたとしても、そのキーワードがそもそも検索されていなければ、アクセスは集まりません。

そのため、需要のあるキーワードを選んでからWebサイトのコンテンツを作ることが重要となります。

Webライティングや広告運用の効率を高めるため

キーワード選びが重要な3つ目の理由は、Webサイトのコンテンツ作りや広告運用の作業効率を高めるためです。

狙うべきキーワードを決めれば、Webサイトで伝えるべき情報も明確となります。そのため、Webライティングの最中に文章の内容が脱線したり、余計な情報が紛れ込んだりする心配がありません。

また、需要が大きく、自社のターゲット層が検索するキーワードがわかれば、リスティング広告などを使った新規集客が可能です。やみくもに広告費を使うことなく、費用対効果の高いキーワードに絞って広告が出稿できます。

キーワードの選び方を3ステップで解説

キーワードを選ぶ際は、ターゲットとなる検索ユーザーの悩みや、キーワードの検索需要について考えることが重要です。

ここでは、キーワードの具体的な選び方を3つのステップに分けて解説します。

ステップ1:ターゲットを明確にする

最初に、Webサイトや広告で集めたいターゲットについて考えましょう。

あなたがWebサイトやブログの記事を作ったり、広告を出稿したりすることでアプローチしたいターゲットは誰で、どんな課題を抱えているでしょうか?また、あなたはターゲットに対して、どのような価値を提供できるでしょうか?

たとえば、次のようなケースが考えられます。

・飲食店の求人に悩んでいる経営者に対して、求人募集のノウハウや代行サービスを提供する
・記念日の贈り物を検討している人に対して、オーダーメイドのオリジナルギフトを制作する
・転職を検討している人に対して、良い転職エージェントを紹介する

ターゲットについて考える際は、ターゲットとなる人の悩みをできるだけ具体的にイメージすることがポイントです。どのような立場の人なのか、どんなときに検索をするのかなどをイメージしてください。

掲示板サイトやSNSを活用すると、ターゲットの抱えているリアルな悩みが調べられます。また、既存顧客がいる場合は、既存顧客に対してヒアリングをすることで、ターゲットの明確化が可能です。

ステップ2:キーワードの候補を考える

次に、ターゲットとなる検索ユーザーが調べそうなキーワードを考えましょう。よくあるキーワードのパターンは以下の通りです。

・「課題+解決策」パターン
「司法書士試験 勉強法」「売上アップ ノウハウ」など、課題を解決する方法を探す際に、「課題+解決策」パターンのキーワードが検索されます。

・「商品+おすすめ」パターン
「折り畳み自転車 おすすめ」「加湿器 口コミ」など、評判をもとに商品を選ぶ際に、このパターンのキーワードが検索されます。また、商品やサービスの固有名詞が検索されることも一般的です。

・「商品+価格」パターン
「台湾旅行 格安」「チョコレート 高級」など、価格をもとに商品を選ぶ際に、このパターンのキーワードが検索されます。コストパフォーマンスが重視される場合か、高級品を探したい場合のいずれかで、「商品+価格」パターンが使用される傾向です。

・「サービス+地域名」パターン
「フレンチレストラン 東京」「整骨院 大阪」など、地域を絞ってお店を探す場合に、このパターンのキーワードが検索されます。店舗を構えている地域ビジネスのWeb集客では、「サービス+地域名」パターンのキーワードが重要となる傾向です。

・「〇〇とは」パターン
「青色申告とは」「みなし残業 意味」など、知らない用語について調べる際に、このパターンのキーワードが検索されます。「〇〇とは」パターンで検索するユーザーは調べものをしている場合が多く、商品やサービスの購買意欲はまだ高まっていない傾向です。

この段階で考えるキーワードの候補数は、5~6個程度でも構いません。扱う商品やサービスの種類が多い場合や、大量のアクセスを集めたい場合は、できるかぎり多くのキーワード候補を考えましょう。

後述するキーワードツールを使えば、考えたキーワード候補をもとに、関連性の高いキーワードを自動でリストアップすることが可能です。

ステップ3:キーワード候補の検索ボリュームを調べ、優先順位をつける

最後に、検索ボリュームを調べるためのツールを使って、キーワードに優先順位をつけましょう。

Googleが提供する「キーワードプランナー」を使えば、リストアップしたキーワード候補の月間検索ボリュームがわかります。キーワードプランナーの使い方は次の通りです。

・Google広告のアカウントを作成する
キーワードプランナーを利用する際は、Google広告のアカウントが必要です。

アカウントを持っていない場合は、Google広告の公式ページにアクセスしてアカウントを作成しましょう。Google広告のアカウントは無料で作成できます。

・「ツールと設定」から「プランニング」→「キーワードプランナー」を選択
メニューからキーワードプランナーを選択

・「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を選択
検索のボリュームと予測のデータを確認するを選択

・キーワード候補を入力して「開始する」を選択
キーワード候補を入力して「開始する」を選択

・左側メニューの「保存したキーワード」を選択し、「月間平均検索ボリューム」の列を確認
「保存したキーワード」を選択し、「月間平均検索ボリューム」の列を確認

検索ボリュームの大きいものが、優先的に対策をするべきキーワードとなります。検索ボリュームが小さすぎる場合は、キーワード候補を見直し、より需要のありそうなキーワードを考えましょう。

キーワードの発想を広げるためのおすすめツール

キーワードツールを使うと、ユーザーが実際に検索したキーワードのデータをもとに、関連性の高いキーワードを自動で探すことができます。

自分では考えつかなかったキーワードが見つかることや、大量のキーワードリストを自動で作成できることが、キーワードツールを使用するメリットです。

ここでは、キーワードの発想を広げる際におすすめのツールを2つ紹介します。

キーワードプランナー

キーワードプランナーは、検索ボリュームのデータを調べるだけでなく、新しいキーワードを見つける際にも使えるツールです。

Google広告のアカウントにログインし、キーワードプランナーの画面で「新しいキーワードを見つける」を選択すると、関連性の高いキーワードリストが見つかります。

新しいキーワードを見つける

キーワードプランナーで新しいキーワードを見つける手順は次の2通りです。

・キーワードを入力して探す
「キーワードから開始」を選択し、商品やサービスを入力すると、関連性の高いキーワードが表示されます。

商品やサービスを表すキーワードを入力

関連キーワードと検索ボリュームが表示される

・Webサイトを入力して探す
「ウェブサイトから開始」を選択し、WebサイトのURLを入力すると、関連性の高いキーワードが表示されます。

WebサイトのURLを入力する

関連性の高いキーワードと検索ボリュームが表示される

ラッコキーワード

ラッコキーワードは、無料かつ登録不要で使えるキーワードツールです。GoogleやBing、YouTubeなどの検索エンジンで表示されるサジェストデータをもと、関連キーワードが一括で表示されます。

ラッコキーワードの使い方は次の通りです。

・ラッコキーワードのページにアクセスし、キーワード候補を入力する

ラッコキーワードのページでキーワードを入力

組み合わせキーワードが表示される

(画像キャプチャ元:ラッコキーワード

ただし、ラッコキーワードでは検索ボリュームのデータが表示されません。ラッコキーワードで関連キーワードを作成したら、キーワードプランナーで検索ボリュームを調べましょう。

まとめ Web集客はキーワードの選び方がポイント!

ターゲットユーザーが検索するキーワードを調べることは、Webサイトのコンテンツ作りや広告出稿を行う際に重要です。

キーワードを選ぶ際は、ターゲットを明確にしたうえでキーワード候補を考え、検索需要によって優先順位を決めましょう。キーワードツールを使えば、いくつかのキーワード候補から関連性の高いキーワードリストを自動でリストアップできます。

ターゲットユーザーからのアクセスを効率よく集めたい方は、このページで解説したキーワードの選び方を参考に、ぜひ集客効果の高いキーワードを探してみてください。