ランサーズでWebライターの仕事をするなら、「認定ランサー」を目指すことがおすすめです。
クラウドソーシングサイトのランサーズでは、実績に応じたランク制度があります。認定ランサーはその中で最上位のランクです。認定ランサーになれば、Webライターの仕事が受注しやすく、また報酬額もアップしやすくなります。
しかし、もしかすると次のような悩みをお持ちかもしれません。
「Webライターで認定ランサーになるのって、大変そう…」
「がんばっているけどなかなか認定ランサーになれない…」
「どうすれば認定ランサーになれるんだろう…?」
そこで、このページではWebライターで認定になるための条件や対策方法を具体的に解説します。
現役Webライターである筆者自身が、開始から1ヶ月で認定ランサーになった経験をもとに情報をまとめました。認定ランサーを目指している方はぜひ参考にしていただければ幸いです。
Webライターで認定ランサーになる7つの条件と具体的な対策方法
まずは、Webライターで認定ランサーになる条件と、条件をクリアするための具体的な対策方法を解説します。
ランサーズ公式ページに記載されている、認定ランサーになるための条件は次の通りです。
1. 獲得報酬額: 各カテゴリの上位20%
2. クライアントからの評価: 4.8以上
3. プロジェクト完了率: 90%以上
4. タスク承認率: 90%以上
5. 24時間以内のメッセージ返信率: 80%以上
6. ランサーズへのログイン: 最終ログインが1ヶ月以内
7. 各種認証やプロフィールの登録: 後述の項目が認証済み・登録済み
(ランサーズ公式ページより引用)
7つの条件と対策方法を1つずつ確認していきましょう。
条件1 獲得報酬額が各カテゴリの上位20%
Webライターとして認定ランサーになるためには、ランサーズに登録しているWebライターの中で、獲得報酬額ランキングの上位20%に入る必要があります。
「なんだか、1つ目からいきなりハードルが高そう…」
と思われるかもしれませんが、心配は無用です。ランキングの母集団には、Webライターとして登録しているものの活動していない人も含まれるため、実際に案件を獲得すれば問題なくクリアできます。
報酬額を上位20%にするための具体的な金額
各カテゴリの上位20%の獲得報酬額がいくらなのかは、明確には公表されません。しかし、Webライターに関しては「3万円~5万円の報酬額で認定ランサーになれた」という方が多いです。
そのため、まずは5万円の報酬額を目指して、コツコツと実績を積み上げましょう。
なお、認定ランサーになるための審査では過去1年間の実績が評価されます。そのため、過去1年以内の報酬総額が3万円~5万円以上になれば、上位20%の条件はクリアです。
条件2 クライアントからの評価が4.8以上
Webライターで認定ランサーになるための2つ目の条件は、クライアントからの評価の平均が4.8以上であることです。
ランサーズでは、案件が終了して支払いが確定した後に、クライアントとランサーがお互いを評価できます。評価は☆1つから☆5つまでの5段階です。
認定ランサーの審査では、過去1年以内についた評価の平均値が対象となります。
評価を4.8以上にする方法
ランサーズでは、クライアントの依頼内容を満たし、納期を守って仕事をすれば、ほとんどの場合☆5つの評価がもらえます。そのため、平均評価を4.8以上にするためには、納期を厳守して確実に仕事を進めることが大切です。
ただし、非常にまれではあるものの、「通常の評価が☆3で、良ければ☆4、めったに☆5は付けない」という評価基準の人もいます。
一度付いた評価は変更できないため、もし納期やクオリティを守っても☆3や☆4の評価が付いてしまった場合は、平均が4.8以上となるように実績を増やしましょう。
条件3 プロジェクト完了率が90%以上
Webライターで認定ランサーになるための3つ目の条件は、プロジェクト完了率が90%以上であることです。プロジェクト完了率は以下の式で算出されます。
完了したプロジェクトの数 ÷ 開始したプロジェクトの数 × 100 = プロジェクト完了率
たとえば、開始したプロジェクトの数が5件で、その中で完了したプロジェクトの数が4件の場合、プロジェクト完了率は 4÷5×100=80% です。
プロジェクト完了率を90%以上にする方法
プロジェクト完了率を90%以上にするためには、開始されたプロジェクトを確実に終わらせていきましょう。プロジェクトが完了しない内に多数の新規プロジェクトを受注すると、プロジェクト完了率が下がってしまうためご注意ください。
なお、最短で認定ランサーを目指したい場合は、すぐに完了できる仕事量のプロジェクトを多数受けることが効果的です。完了したプロジェクト数が増えるほど、プロジェクト完了率は高くなります。
条件4 タスク承認率が90%以上
Webライターで認定ランサーになるための4つ目の条件は、タスク承認率が90%以上であることです。
ただし、この条件はタスク形式の仕事を1件以上取り組んだ場合にのみ、審査対象となります。そのため、タスク形式の仕事を行っていない場合は気にする必要がありません。
タスク承認率は以下の式で算出されます。
承認されたタスクの数 ÷ 取り組んだタスクの数 × 100 = タスク承認率
たとえば、取り組んだタスクの数が5件で、その中で承認されたタスクの数が4件の場合、タスク承認率は 4÷5×100=80% です。
タスク承認率を90%以上にする方法
タスク形式の仕事は、タスクごとに指定されている要件を満たしていれば、ほぼ確実に承認されます。もし作業内容を誤って承認されなかったタスクがある場合は、タスク承認率が90%以上になるように、追加のタスクに取り組んでください。
ただし前述の通り、そもそもタスクを1件も行わなければこの項目は審査の対象となりません。そのため、最短で認定ランサーを目指す場合には、タスク形式の仕事に取り組まない方が無難です。
条件5 24時間以内のメッセージ返信率が80%以上
Webライターで認定ランサーになるための5つ目の条件は、24時間以内のメッセージ返信率が80%以上であることです。メッセージ返信率は以下の式で算出されます。
24時間以内に返信したメッセージ数 ÷ 返信したメッセージ数 ×100 = 24時間以内のメッセージ返信率
ただし、メッセージ返信率の計算には、次のルールが適用されます。
- 過去1年間に、メッセージの返信を5件以上行っている方が対象
返信依頼ラベルがついているメッセージが対象 - そのため、「返信依頼」というマークがついていないメッセージについては、24時間以内に返信できなくても、返信率は下がりません。
メッセージ返信率のルールは、少々ややこしいですよね…。
色々と細かく説明しましたが、要するに以下の方法に気を付ければ大丈夫です。
メッセージ返信率を80%以上にする方法
メッセージ返信率を80%以上にするためには、クライアントからのメッセージにできるだけ早く(24時間以内)返信することを心がけましょう。
スマートフォンのランサーズ公式アプリなら、メッセージの送受信が手軽にできるため便利です。
なお、返信するために詳細の確認が必要な場合や、外出先で24時間以内に返信することが難しい場合もあるでしょう。そのようなときは、「現在外出先のため、後ほど詳細を確認してから改めてご連絡いたします」など、手短でも良いので返信しておくことがおすすめです。
小まめに連絡することで、認定ランサーになるための条件をクリアできるだけでなく、クライアントからの信頼も獲得できます。
条件6 ランサーズへの最終ログインが1ヶ月以内
Webライターで認定ランサーになるための6つ目の条件は、ランサーズへの最終ログインが1ヶ月以内であることです。
この条件については文字通り、最後にランサーズへログインしたタイミングが審査の対象となります。最終ログインの基準を満たすための具体的な対策方法は次の通りです。
最終ログインを1ヶ月以内にする方法
ランサーズで日々のやりとりや新規案件の検索をしていれば、最終ログインは自然と1ヶ月以内をキープできると思われます。
反対に、1ヶ月以上ログインしない状態では、クライアントからのメッセージを見逃したまま放置してしまう危険性があるため、できれば毎日最低1回はログインすることがおすすめです。
ランサーズへのログインは、スマートフォンからでも簡単にできます。副業でWebライターの仕事に取り組んでいる忙しい方でも、1日1回のログインを心がけましょう。
条件7 各種認証やプロフィールが認証済み・登録済み
Webライターで認定ランサーになるための7つ目の条件は、各種認証やプロフィールの登録がすべて完了していることです。
条件1~6までをすべてクリアしているにもかかわらず、認定ランサーになれずに困っている方は、この7つ目の条件に漏れがあるかもしれません。
認証やプロフィールの設定ができているかどうか、以下の項目を1つずつ確認しましょう。
プロフィール写真の設定
ランサーズにログインし、自分のプロフィール写真を設定してください。
プロフィール写真は、実際の顔写真のほか、似顔絵のイラストなどの画像でも大丈夫です。風景の写真や屋号のロゴマークなどをプロフィール写真に設定している人も居ます。
なお、本人の顔写真をプロフィール写真に設定しておくと、ランサー検索の画面で有利になります。
表示名の設定
ランサーズで表示される名前を設定してください。表示名は本名のほか、ペンネームでも構いません。
ペンネームを使用する場合は、できるかぎり信頼性を高めるため、一目で人名と分かりやすいようなものがおすすめです。副業でランサーズに登録していて、本名を使用したくない場合には、ビジネスネームを使用しましょう。
300文字以上の自己紹介
ランサーズのプロフィール編集画面で、自己紹介を300文字以上記載しましょう。自己紹介に文章が入力されていても、300文字未満の場合は認定ランサーになることができません。
また、自己紹介はクライアントがランサーの実績やスキルを確認する際に目を通すため、重要な要素です。自分のスキルをアピールできるような自己紹介文を入力しておきましょう。
本人確認
本人確認をする際は、まずプロフィールとして住所、氏名、生年月日を正確に入力しましょう。その後、ランサーズの本人確認申請画面から、以下のいずれかの書類を画像データとして送信してください。
- 運転免許証
- 健康保険証
- パスポート
- 外国人登録証明書
- 住民基本台帳カード
- 住民票
なお、法人として登録している場合は、ランサーズにご登録の法人名・住所が記載されている登記簿謄本や、社印を押印した本人確認申請書が必要です。
本人確認が完了するまで、3~5営業日がかかります。本人確認が完了しているかどうかは、クライアントからの信頼度にも影響するため、早めに申請を行いましょう。
機密保持確認
本人確認が完了すると、機密保持確認の手続きが可能となります。ランサーズにログイン後、機密保持確認のページに書かれている内容を確認し、同意の項目にチェックを入れましょう。
機密保持確認は、同意が完了すると同時に認証されます。本人確認と同様に、クライアントからの信頼度に影響するため、早めの手続きがおすすめです。
電話確認
電話確認は、手持ちの携帯電話または固定電話を使用して行う認証です。ランサーズのプロフィールに登録した電話番号を用いて手続きを行います。
電話確認の申請ページにアクセスし、登録電話番号が正しいことを確認した後、申請をしてください。そして、画面に表示される電話確認専用ダイアルに電話をかけましょう。
確認は30秒ほどで自動的に行われるため、特に何か会話をする必要はありません。確認が完了すると、登録メールアドレスに結果が通知され、プロフィールにも反映されます。
ランサーズチェック
ランサーズチェックでは、ランサーとして仕事を行うにあたって理解しておくべき内容が、テスト形式で質問されます。質問内容は、作業環境のセキュリティ面の確認や、個人情報管理についての理解度、仕事に必要な最低限のビジネス知識などです。
ランサーズチェックの画面からいつでもテストを受けることができます。この項目も、クライアントからの信頼度に影響するため、早めにクリアしておきましょう。
スキルの登録
認定ランサーになるためには、スキルの登録が欠かせません。プロフィール編集画面にある「スキル」の項目から、自分のスキルを追加しましょう。
なお、スキルにはWebライティングに直接かかわるもの以外に、htmlやCSSなどのプログラミングに関するものや、イラストレーター、フォトショップ、ワード、エクセルなどのスキルも追加できます。
自分の専門性をアピールできる項目のため、少しでも自信のある項目はできるだけ追加しておくことがおすすめです。
資格(旧経歴・資格)の登録
スキルと同様に、プロフィール編集画面から資格も登録しておきましょう。Webライティングに関する資格だけでなく、語学や金融、FP、医療系の資格なども登録できます。
認定ランサーになるためには、最低1つは資格の入力が必要です。運転免許証など、Webライティングと直接関係のないものでも良いため、何か1つ考えて入力しておきましょう。
Webライターで認定ランサーになるために必要な時間は?
Webライターで認定ランサーになるために必要な時間は、最短でおよそ1ヶ月です。
認定ランサーになるための審査は月に1回、毎月の月初に行われています。そのため、最も早い場合、ランサーズでWebライターとしての活動を開始した翌月に認定ランサーになることが可能です。
ただし、仕事を受注するペースによって、1ヶ月で稼げる報酬は異なります。そのため、副業で取り組んでいる方などは、報酬金額の条件(総額で3万円~5万円)をクリアするまでに数ヶ月かかるかもしれません。
本業が忙しい方でも、受注できた案件を1つ1つ丁寧に納品していけば、認定ランサーになれます。焦らずに、自分のペースで実績を積み重ねていきましょう。
Webライターで認定ランサーになるメリット&デメリット
Webライターで認定ランサーになると、様々なメリットがあります。また、ほとんど気にする必要がないものの、デメリットと言える要素も少しだけあるため、把握しておきましょう。
Webライターで認定ランサーになることによるメリットとデメリットは、それぞれ次の通りです。
認定ランサーのメリット
Webライターで認定ランサーになるメリットとして、以下の項目があります。
- ランサーズの画面上に認定エンブレムが付くため信頼性が高まる
- 認定ランサー検索画面に表示される
- ランサーズメルマガなどへの掲載
- おすすめ案件の紹介が受けられる
- サポートで優先対応が受けられる
Webライターで認定ランサーになることの最大のメリットは、クライアントからの信頼性が高まることです。筆者の経験では、認定ランサーになったことで、プロジェクトに提案したときの採用率が実際にアップしました。
また、認定ランサーになると、ランサー検索でクライアントに見つけてもらえる可能性が高まります。自分からプロジェクトに提案しなくても、クライアント側から直接依頼を打診される回数が増えることが、認定ランサーになるメリットです。
また、ランサーズの運営事務局からおすすめ案件の紹介や、サポートでの優先対応が受けられることもメリットとなっています。
認定ランサーのデメリット
Webライターで認定ランサーになるデメリットはほとんどありません。あえてデメリットを挙げるなら、以下の項目があります。
-
クライアント側に認定ランサー指名料が発生する(2017年12月末日をもって終了しました)- 認定ランサーになった後にランクダウンすると心理的にショック(←人によります)
2017年以前は、「認定ランサー補償サービス」という制度があり、認定ランサーを指名する場合に別途50円程度の手数料がクライアント側の負担として発生していました。しかし、2018年以降はこの制度は廃止されたため、現在はまったく気にする必要がありません。
認定ランサーになったあと、7つの条件のいずれかを満たせなかった場合、ランクダウンする場合があります。主に、報酬額や返信率、評価などの条件が原因でランクダウンするケースが一般的です。
一度認定ランサーになったあとにランクダウンすると、人によっては心理的にショックを受けるかもしれません…。
ただし、認定ランサーになったことがある方なら、再度認定ランサーになることは難しくないでしょう。もしランクダウンしてしまっても気にせず、自分のペースで丁寧に仕事を進めることがおすすめです。
まとめ Webライターで認定ランサーになって優良案件を受注しましょう!
Webライターで認定ランサーになるためには、7つの条件をクリアする必要があります。このページで紹介した方法の通りに作業をしていただければ、最短1ヶ月ですべての条件をクリアできるでしょう。
認定ランサーになるメリットは、プロジェクトへの提案が採用されやすくなることや、クライアントから直接依頼のメッセージが来ることです。ランサーズでWebライティングの仕事をする方は、ぜひ認定ランサーになってクライアントからの信頼度を高めましょう。